経理事務
車の整備がご縁で出会った整備工場で、パートをしています。自動車整備業は分からないことだらけで、聞いたこともない用語に戸惑う毎日でしたが、整備工場の事を経理事務という切り口で勉強してきました。まだまだだと思いますが、学んだことを忘れないように、まとめておこうと思います。
経理事務の仕事内容
経理事務の仕事内容と言うと、何となく「簿記」が頭に浮かぶかたもいらっしゃると思います。ですが、簿記の知識は必ずしも必要ではありません。知識はあるに越したことはありませんが、むしろ毎日継続的に、ためずに、発生時点で処理する、それができる方でしたら、誰でも務まる仕事だと思います。
私がパートしている工場では、毎日「振替伝票」という伝票を起票しています。お金の出入りがあれば、その都度記録していく伝票です。例えば工具や事務用品を買い出しに行けば、レシートをもらってきますよね。そのレシートの金額、内訳を振替伝票に書いていきます。また銀行から振り込みの連絡があれば、振込元や金額を記入していきます。
そうして起票された振替伝票を元に、会計ソフトに入力していきます。
作業内容で難しいことは特にありません。貸方、借方と勘定科目は数をこなすうちに覚えるし、慣れていきます。しかしこれを毎日、継続的に、ためずに、発生時点で処理するのがなかなか大変なのです。
経理事務の求人
私が来る前は、社長の奥様がお一人でこの作業を行っていましたが、年齢を重ねて目が見えにくくなってきたという理由で、私が雇われたのです。このように、単純ではあるけれど、毎日継続的に行わなければならない作業というものは、一定の需要があるのですね。
経理事務とは
経理事務とは、現金の出入りを現金出納帳(げんきんすいとうちょう)に記入したり、振替伝票と呼ばれる伝票を起票したり、銀行に言って通帳記入や入出金を行ったり、取引先に対して小切手を発行したり、立替金を支払ったりと、会社の日々の運営に必要なお金のやりとり全般にかかわる事務作業を行うことです。
経理事務の志望動機
会社の規模に関わらず、経理事務というお仕事は必ず必要となりますから、一定の需要、つまり求人があります。求人に対して応募する際は、志望動機がポイントになります。
応募する会社が経理事務に何を求めているのかによって志望動機は変わって来ると思いますが、間違いのない志望動機としては「毎日コツコツと何かを継続的に行うのを得意としています。例えば・・・」のような答え方をして頂ければ間違いないでしょう。
またエクセルや弥生会計などの、パソコン操作、ソフトの使い方についてもある程度の知識があった方がもちろん良いです。しかし、知らないソフトであっても、パソコン操作の素養があると思ってもらえれば良いのです。ですから「パソコン操作は、・・・というソフトで・・・の入力作業をしていました」のような答え方をして頂ければよいと思います。
面接も必ずあると思いますが「もし内定を頂いたとして、入社日までに何を準備しておけばよろしいでしょうか?」のように一言添えておくと、大変印象がよくなると思います。
経理事務は未経験でも大丈夫?
経理事務はとにかく、毎日、コツコツ、ためずに、発生時点で処理する、これが出来る人であれば、未経験であってもすぐにできるようになります。逆に言うと、真逆の方は経理事務には向いていませんので、別のお仕事を探した方が良いと思います。できないことはないでしょうが、採用には高いハードルがあるし、採用されても大変な思いをすることは間違いないでしょう。
経理事務の資格って?
建築業に特化した経理事務士という資格はあるようですが、どの業界にも通用する汎用的な資格はないようです。どの業界でもそうですが、天下り先を確保するために立ち上げた業界団体や資格というものがありますので、そういう「うま味」や「利権」が絡まない分野では、業界団体や資格というものが立ち上げにくいのでしょうね。
経理事務の給料
給料や待遇については、会社ごとに事情が異なりますので難しいところですが、一般的に経理部門は間接部門と呼ばれていて、直接利益を生み出す部門ではないとされています。そのため直接利益を生み出す部門の方々と比べて、一般的に給料は低くなる傾向があります。
経理事務は幸せ?
直接利益を生み出す部門は厳しい納期やノルマが課せられますので、時にはかなり厳しい残業をすることもあります。どの部門を希望するかは、人それぞれが積み上げて来たものによって変わってきますし、何に幸せを感じるかも人それぞれですので、一概に比較はできません。
私に関して言えば、毎日一定の作業をこなして、残業もなく、大過なく過ごせる今の環境というものは大変ありがたいと感じています。