誹謗中傷とは|例、例文、意味、対策会社|イレイサー|春名風花さんの事例
誹謗中傷。過剰な演出がなされた台本に従って演技をした女子プロレスラーが、誹謗中傷の嵐に耐えかねて、自ら死を選びました。誹謗中傷とは、実際にはどのような事がなされるのでしょうか?
誹謗中傷とは
誹謗中傷とは、根拠のない悪口を言いふらして、相手を傷つけることです。誹謗中傷の卑怯な点は、自分の正体を隠して、悪口を言い続けること。例えるなら、ビルの屋上に身を隠し、上から小石を投げ続けて、小石が当たって痛がる様子を楽しんでいるイメージです。怒って「誰だ!」と叫んで上を見上げたらサッと身を隠す。実に卑怯な振る舞いですね。
誹謗中傷の例
誹謗中傷にはどのようなケースがあるのでしょうか。調べてみると、いくつかのパターンやケースがあるようです。
プライバシー侵害
誹謗中傷したい相手の隠したい事(本名や住所、学校や職場、家族構成など)をネットに書き込んだり、顔写真や自宅の写真をアップロードするなどの行為です。
名誉棄損
いわれのない批判をネットに書きこまれたり、顔や容姿が写った写真に対して悪意のある編集を行ってアップロードするなどの行為です。また「過去に万引きをした」などの犯罪歴は、それが事実であったとしても、公開すれば名誉棄損に当たるようです。
また電話番号やメールアドレスとともに「援助交際希望」などと書き込めば、電話やメールが殺到することが予想され、安全安心な生活が失われてしまいます。このような行為も名誉棄損に当たるようです。
脅迫
「〇〇を殺害する」「〇〇ビルを爆破する」などの書き込みを行うと、対象となった個人や団体が、業務を止めて対応に追われることになります。これは脅迫や威力業務妨害に当たります。
また「〇〇してやる!」など、生命や財産に害を及ぼすことをほのめかす書き込みも、「悪害の告知」となり、脅迫に当たります。
誹謗中傷の対策会社
ネットの誹謗中傷に対して、専門の対策を行う会社があるようです。消しゴムの事を英語で「イレイサー」と言いますが、その名の通り、誹謗中傷を消しゴムのように消していく専門の会社です。「ネットイレイサー~ワンコインのネット誹謗中傷対策」という会社があります。
誹謗中傷した人を特定できる?
私のダンナ様はお仕事がコンピューター関係で、インターネットの利用歴もかなり長いので、実際の所どうなの?と聞いてみました。
誹謗中傷が書きこまれたSNSや掲示板には、書き込んだ日時、ハンドルネーム、書き込んだ時のアドレスというものが、サーバーに記録として残っているのだそうです。
記録に残されたアドレスからプロバイダーが分かります。プロバイダーのサーバーにも、その日、その時間にSNSや掲示板に書き込んだ人の情報が記録されています。後はプロバイダーに対して、その人の情報開示を請求するのだそうです。
個人が特定できれば、その人に対して損害賠償を請求するなどの流れになるそうです。
ですが、実際の所は、プロバイダーに対する情報開示請求は弁護士さんにお願いするしかないそうで、個人で対処しようとすれば、それなりの手間とコストはかかるようです。
誹謗中傷する人は実際何人?
ダンナ様によると、誹謗中傷をしている人を特定してみると、数100件の誹謗中傷をたった3人で行っていたという例があるそうです。誹謗中傷する人は、実際はとても少ないということですね。
でもどうやって何人もいるように見せかけることができたのでしょうか?
それも難しいことではなく、ハンドル名を変えたり、インターネットカフェを渡り歩いて書き込んだり、パソコンやスマホを変えて書き込むなど、色んな方法を使うのだそうです。
うーん・・・その情熱や行動力を、もっと真っ当な方向に使えたらいいのにな、と私は思ってしまいます。
誹謗中傷を受けたら
誹謗中傷を受けたら、まずそれが圧倒的少数派による書き込みであることを理解して、賛成や賞賛してくれる人に目を向けると良いそうです。そうすれば、誹謗中傷は気にならなくなるそうです。
ただし、明らかに名誉棄損や脅迫、悪害の告知を受けた場合は、ためらうことなく警察に相談した方が良いでしょう。
各都道府県の県警本部サイバー犯罪相談窓口
宮城県警サイバー犯罪対策課
春名風花さんのケース
ネットで誹謗中傷を受け続けていた春名風花さん。誹謗中傷した人を特定して提訴し、315万円で示談となったそうです。提訴の経緯は↓こちら↓
春名風花さんのnoteは↓こちら↓
高橋美清さんのケース
元アナウンサーで、業界関係者の男性からストーカー被害にあった高橋さん。男性が逮捕され、ストーカー被害が収まったころ、男性が不慮の事故で急死してしまい、それが引き金となってネットの誹謗中傷が一気に悪化しました。
高橋さんのケースは↓こちら↓