断れない人|断れない性格|断れない心理
断れない。私もそうです。仙台に来たばかりの頃、PTAの役員や町内会など、様々な雑務を引き受けてしまい、全く身動きが取れなくなったことがありました。そんな私を見かねたダンナ様の一言が私を救ってくれました。
断れない人
PTA役員
「ねぇ鈴木さん、PTAの役員引き受けてくださらない?」こう私に言ってきたのはW夫人です。仙台に引っ越してきたばかりの頃、右も左も分からない私に、安いお店やゴミの出し方、町内会の方々など、色々教えてくれたのがW夫人です。お世話になった手前、私も断りにくく、PTAの役員を引き受けることにしました。
PTA役員のお仕事は難しいことは何もなく、人間関係が広がるというメリットがある一方、月に一度の打合せがあり、行事が近づいてくると会合が増えて、何かと時間が取られるのが結構痛いというデメリットもありました。とはいえ我が子にも関わる事ですから、私も時間を何とかやりくりして役員のお仕事をこなしていました。
町内会役員
私が住んでいる地域では、月に一度ですが、町内一斉清掃という活動があります。休日の早朝からゴミを拾ったり、側溝を清掃したりしています。毎日行う事ではないので、身体が追い付かず、いつも汗だくになってしまいます。
そんな私の姿を見た町内会の会長さんから「鈴木さんを役員にしたらどうだ?役員の若返りにもなるだろう。」そんな感じで、目をつけられてしまったのです。
断ればいいものの、断りにくい状況で依頼されてしまい、つい引き受けてしまったのです。「いい人」だと思われたいという心理が働いてしまったのですね。
断れない性格
「断れない性格」を英語で
「断れない性格」を英語で表すなら「I cannot ignore who needs my help.」でしょうか。英語での自己紹介で使えそうですね。ですが、英語圏の方々は断ること(上手に断ること)が身に着いていて、それを尊重して受け入れる文化がありますので、プラスの評価にはならないかもしれませんね。
断れない性格の心理
相手を喜ばせたい
私もそうですが、日本人は「いい人だと思われたい」「相手を喜ばせたい」という心理が働きますね。相手の期待に応えたい、期待以上の働きをして喜んでもらいたい。若い頃からそういう経験を積み重ねてきていますから、余計にそう思うのかもしれません。
相手を失望させたくない
また「人を失望させたくない」「次の人を探す手間を省いてあげたい」そういう心理も働きます。こうなると、自分がどうしたい、こうしたいは二の次で、相手の都合を優先させてしまいます。
断れない人 イライラ
PTA役員に町内会役員。一つ一つのボリュームは大したことはないので、一つ一つを順番にこなしていければいいのですが、仕事には山があり、山と山が重なった時に、大きな負担となって私にのしかかってきます。なかなか仕事が終わらず、子どもたちだけでお留守番をさせてしまい、先に帰ったダンナ様が夕飯の支度をして食べさせているのを見た時には、自分が情けなくなりました。
私は時間の管理がちゃんとできていない自分に腹が立ち、イライラしていました。お仕事で限界まで頭と体を使って働いてきたパートナーに気を遣わせてしまう自分にも腹が立ちました。そんな私を見かねたダンナ様からのアドバイスが、イライラしていた私を救うことになりました。
断れない人から脱出
「いい?まず先に、仕事でいっぱいいっぱいになっている状態から、君を助ける魔法の呪文を教えるよ?」
ダンナ様はそう言うと、お祈りするかのように両手を組んで、その両手を顔の横に持ってきました。ちょっと小首をかしげ、腰をくねらせて「お願い、手伝って」と言いました。
その仕草があまりにプリティーだったので、思わず吹き出してしまいました。
「仕事が多すぎて、いっぱいいっぱいになっちゃったんでしょ?
その仕事は誰かから頼まれたものだよね?
だったら誰かに頼んだっていいんじゃないの?」
私は思わずハッとしてしまいました。ダンナ様の言う通りです。誰かから頼まれたことなんだから、誰かに頼んだっていいのです。そんなことすらわからなくなっていた自分がいたということに驚きました。
いま思えば、ドクターXでも、アメリカ帰りの美人外科医が「お願い・・・助けて」というシーンがありました。あれは同性には嫌われるタイプですが、ああいうことも時には必要なんだと思いました。
断れる人に
「ここまでいい?次に、断る事ができる心構えを教えるよ。」
私は頷いてダンナ様の話を聞きました。
「自分は、自分という船を操る船頭さんなのね。
その船に乗り込んできて、勝手に舵を操作する人がいたらどうする?」
そんなの、やめて下さいと言うに決まってます。
「そうだよね。やめて!と言って、舵を取り戻すよね。
それと同じなんだよね。
人生のかじ取りを、他の誰かに任せますかということなのね。」
確かにその通りです。
「自分のかじ取りは自分でする。
自分のコントロールは他人に委ねない。
他人軸ではなく自分軸で動く、これが大事。」
最後の「自分軸」という言葉には、思わず頷いてしまいました。
確かに私のこれまでの人生は「自分軸」ではなく「他人軸」を中心に動いていて、それが原因で他人に振り回されることが多かったように思います。
断れない 改善
抱え込んだら他人に助けを求める事、自分軸で動く事。これを心がけるだけで、随分と仕事が楽になりました。もちろん、誰かにお仕事を頼んだら、ちゃんとそのお礼をして、またお願いできるようにすることも忘れないようにしました。
他人に振り回されてイライラしなくなり、周囲の方々にも余裕をもって優しく接することができるようになったような気がします。
断れない人・街の声
他人はいつも自分主体で生きていてそれは自分だって同じ。同じ出来事もイライラしている時と機嫌良い時では受け止め方も変わってくるものだから。「他人にどう思われるか?」ではなく「自分はどう在りたいか?」を意識して自分軸を固定しよう。そうしていけば呼吸しやすくなってくるから。大丈夫。 pic.twitter.com/76O1P6ykcr
— 森羅万象LOVE (@miokina2) December 7, 2019
「んだっちゃだれー、旋盤でも心出しが大事だど。中心が取れてねど、ブレで削らんねど。車のタイヤだってな、組み付けっ時バランス取るんだど。あんだの好きな羽生君だってや、ジャンプの軸がブレたら失敗すっぺ?中心とか軸ってのは結構大事なんだど。」
社長、仰る通りです!#はぴもよ
— はっぴ (@suzuharu49) 2019年12月11日