アパート経営の大家さん|家族信託契約を司法書士に頼むといくら?
家族信託。NHKのクローズアップ現代でも取り上げられたことから「家族信託」の名前がよく知られるようになりました。家族信託は専門家が極端に少ないということもあり、相場があってないようなものです。ここでは土地と建物で合わせて時価総額3億5000万年の資産に対して、家族信託の設計を行った場合、どのくらいのコストがかかるのか、計算したいと思います。
クローズアップ現代(家族信託)
3億5000万円のアパートの家族信託費用
6世帯が入居する駐車場付きのアパートが2棟、そこそこいい立地に建ててあるとイメージしてください。
土地2億円、建物1億5000万円相当の資産です。その大家さんが司法書士の先生に家族信託の設計を依頼し、実際に家族信託の契約を行った場合の費用を計算してみます。
使うのは↓こちら↓のシミュレーターです。
※シミュレーターで表示される金額は概算値です。金額には仮定の部分もあり、実際の金額ではありません。また期間が限定されて適用される税率もありますので、ご注意ください。
土地評価額 2億円
建物評価額 1億5000万円
評価額合計 3億5000万円
①家族信託設計コンサルフィー 212.5万円
②不動産登記費用 20万円
③登録免許税(土地) 60万円
④登録免許税(建物) 60万円
⑤消費税 23.25万円
⑥公証人費用 20万円
⑦税理士税務チェック費用 10万円
総合計 405.75万円
家族信託にこれだけの費用をかけてでも守りたいもの
資産の額にもよりますが、3億5000万円の不動産に対して家族信託の一連の手続きをすると、400万円近い金額がかかります。
金額にすれば約1%ですが、これを「高い」と思うかどうかは、何を守りたいかにもよると思います。
この不動産の所有者がかなり年配の方ですと、数年以内に認知症を発症して、明確な意思表示ができなくなる可能性があります。
明確な意思表示ができなくなった時点で、アパートに新たな入居希望者が現れたとしても、賃貸契約が結べなくなります。外壁塗装など、維持管理や修繕を行うにしても、工事の契約ができなくなります。
だんだん朽ちていくアパート。人は退去しても、新たな入居者が入れない。
収益物件が、だんだんお荷物になっていく。
そうなったとしても、息子や娘などの後継者が代わりに契約をするなどはできない。
そういう状況に陥るか、陥らずに済むか。
家族信託はこのように、価値のある資産を守るための「保険」のようなものなのですね。
よければ↓こちら↓もご覧ください。
大家さんが認知症|街の声
大家さんが認知症かなり進行してきて、会う度にお前は誰だ!?って言われる。
— SOU (@sou_lab) June 16, 2017
瑠璃脚的教訓
その1、安いマンションにはそれなりの人が住む
その2、大家さんが認知症入ってると致命的なので、皆さんお部屋選びの参考にしてください
— るりあし (@KaguraAkikosan) September 20, 2019